top of page
名称未設定-1.jpg
“Shadow in the House_Nakano House (Former Hirose clinic),” Okayama, 2019 
Shadow in the House
大坪晶

会  期  :  2019年10月5日(土)〜 10月20日(日)

休 館 日 :  火曜日

作家在廊日 :  -

<展覧会概要>
大坪晶の写真作品《Shadow in the House》シリーズは、時代の変遷とともに所有者が 入れ替わり、多層的な記憶を持つ家の室内空間を被写体としています。室内に残る 歴史の記録であると同時に、ダンサーが動いた身体の軌跡を長時間露光撮影に よって「おぼろげな影」として写し込むことで、何かの気配や人がそこにいた痕跡を想像させます。それは、複数の住人の記憶が多重露光的に重なり合い、もはや明確な像を結ぶことの できない記憶の忘却を指し示すとともに、それでもなお困難な想起へと開かれた通路でもあります。大坪は近年、日本各地に現存する「接収住宅」(第二次世界大戦後のGHQ/BCOFによる 占領期に、高級将校とその家族の住居として使用するため、強制的に接収された個人邸宅)を対象とし、精力的な制作と調査を続けています。2019年6月には、岡山市内に残存する2件の邸宅での写真、映像作品の制作を行い、8月には文化庁の新進芸術家海外研修制度(短期)により、アメリカの ワシントンD.C.にあるアメリカ国立公文書館(以下NARA)にて写真、映像資料の調査を 行いました。本展では、これまでに大坪が制作してきた邸宅の写真、映像作品を展示するとともに、NARAで調査したアーカイブ資料や、占領期を記憶する人々のインタビュー音声なども配置し、複合的なインスタレーションを試みます。歴史的建築物(旧妹尾銀行林田支店)の中で、重層的な記憶が体感的に想起されるような貴重な機会となるでしょう。
名称未設定-2.jpg

<プロフィール>

大坪 晶|写真家・現代美術作家|
和光大学 表現学部芸術学科 准教授
大阪芸術大学 写真学科 客員准教授
2002年に京都文教大学 臨床心理学科を卒業後、2011年に東京藝術大学 先端芸術表現科専攻修士課程を修了。2013年にチェコ共和国国費留学生として、プラハ工芸美術大学

(AAAD)写真専攻修士課程を修了。2018年に アメリカ国立公文書館でのアーカイブ写真と映像調査のため、ワシントンに滞在(岩井コスモ証券ASK支援寄金)。2019年度文化庁 新進芸術家海外研修制度(短期)により渡米し再調査を行なった。http://akiraotsubo.info/

bottom of page